OUR STORY
すべては、東京郊外の小さなクライミングジムから始まりました。
2008年。壁の裏の小さなスペースで始めたチョークの実験は、
気がつけば今も続いています。
これは、TOKYO POWDERができるまでと、その後の話です。
当時、多くのクライマーが使っていたであろう大手ブランドのチョークの質が変化し、 フリクションが劇的に悪化したことがありました。 チョークの性能によってクライミングのパフォーマンスが大きく左右されることを知った 弊社ファウンダーの山本は、当時経営していた東京郊外の小さなクライミングジムの壁裏スペースを使って、 チョークの研究を始めました。
研究は炭酸マグネシウムの比較実験から始まり、 当時市販されていたいくつかのチョークと混ぜ合わせて、 どのように変化するのかを試していました。 それが、現在でも製造しているPUREの原型となる、 炭酸マグネシウム自体をミックスするというアイデアにつながっていきます。 試作品はジムに出入りするクライマーたちに販売し、フィードバックをもらっていました。
日本を代表する有名クライマーの海外遠征に参加した友人から、 アロマのもつ効果の面白さについて聞き、アロマの研究を始めました。 ひょんなことから、チョーク自体に狙った香りを付けられる方法を発見し、 EFFECTの原型となるチョークが生まれました。 この頃にはブロックチョークの試作や色付きチョークなども作っていましたが、 製品化するためには多くの壁があり、それぞれ頓挫しています。
香り付きチョークの評判がよく、いくつかのショップから販売の要望があったため、 「東京粉末」という名前をつけ、チョークブランドとしてスタートすることになりました。
当時はチョークの性能に対する感度も、今とは比べものにならないほど低く、 クライマーのほとんどが「チョークは安ければそれでいい」という認識でした。
「東京粉末? なにそれ……え、チョークのメーカー?(笑)」
今ではチョークブランドという存在も当たり前になりましたが、 当時のチョークは登山メーカーやクライミングブランドのアクセサリー的な商品で、 良し悪しを判断する基準は、ほとんど「安さ」だけだったのです。
EFFECTと対照的な香りであるSPEEDを開発し、 販売数が増えるにつれて、壁の裏で作ることにも限界が訪れていました。 時を同じくして山本が経営していたジムが大きな敷地へ移転。 チョーク開発・製造用の部屋をつくり、生産量は日に日に増えていきました。 ちょうどこの頃から工場長がチームメイトに加わります。 まだ商品はPURE、EFFECT、SPEEDの3種類でした。
チョークの可能性を感じながらも、 炭酸マグネシウムだけの加工ではフリクション向上に限界があると思っていた私たちは、 もっともっとフリクションを上げる方法を手探りで模索していきました。
チョークでグレードが変わる
2014年。紆余曲折しながらも、制汗剤に含まれているいくつかの原料に着目し、 さまざまな実験と試行錯誤の末に、 それまでのチョークとは一線を画すものを生み出すことに成功しました。
TOKYO POWDERの代名詞ともいえるチョーク、BLACKの完成です。
「チョークによって登れるグレードが変わる。」
紛れもなくBLACKは、私たちにとってクライミングチョークの大きな転換点になりました。
BLACKを発売してから2年が経ち、 アイデアをうまく具現化できない日々が続いていました。
「歯磨き粉のアクアフレッシュのように、2色の溶剤が一緒に出てくるのはどうか」 という工場長のひらめきから、 机上の理論では混ぜることのできないある2種類の原料を共存させることに成功し、 まさにチート級のフリクションを手に入れることができました。
BOOSTと名づけたこの商品は、 価格の高さと内容量の少なさから「課金アイテム」と呼ばれるようになり、 多くのリッチクライマーに親しまれました。 今でこそ当たり前になった「下地」チョークのはじまりです。
ワールドカップのアイソレーションに、 ちぎれたBOOSTの袋の破片が散乱していたり、 IFSCから原材料リストの提出を求められたりしたこともありました。
BOOST発売後も、フリクションを高めるチョークボール「ASTRO」、 手を洗うことでチョークの性能を最大限に引き出す「REACT」、 塩基性炭酸マグネシウムでは難しいと言われていたチャンキーチョークの実現、 そして「RX」「V3」の完成など、 常に新しいことに挑戦しながら製品を世に送り出してきました。
海外への輸出も積極的に行い、 現在ではアメリカ・カナダ、ヨーロッパ、オセアニア、そしてアジアなど、 25カ国以上で販売されています。 多くの国で少しずつ「チョークでグレードが変わる」という感覚も広がってきました。
知識や経験を共有してくれる強い仲間たち、 たくさんの選手、そして偉大な先達のクライマーたちに感謝しながら、 クライマーのパフォーマンスを少しでも高められるような製品づくりを、 これからも続けていきます。
COMPANY
| COMPANY NAME | 合同会社東京粉末 / TOKYO POWDER, LLC |
|---|---|
| ADDRESS |
〒207-0014 東京都東大和市南街1-9-4 1-9-4 Nangai, Higashiyamato, Tokyo 207-0014, JAPAN |
| 代表者 / C.E.O. | 代表社員 山本 充男 / Mitsuo Yamamoto |
| 事業内容 / BUSINESS |
クライミング用品の製造・加工・販売 Production and wholesale of climbing equipment. |
| 事業者登録番号 | T2012803001485 |