(山本)
BLACKだけで十分だったら、V3を作る必要はなかった。
V3だけであらゆる岩を登れるなら、BLACKもいらない。
でも実際のクライミングでは、岩質も違う。湿度も違う。季節も違う。そして何より、人が違い、手も、登り方も違う。
東京粉末は、数種類の炭酸マグネシウムを混ぜるところから始まりました。
混ぜることは、私たちの原点であり、基本です。
役割の違う2種類のチョークがあれば、混ぜることでパフォーマンスをかなり向上させることができます。
しかし、これがなかなか難しい。
私たちのチョークのラインナップはある程度役割が決まっていて、それらを選択すべきシーンも理解してもらいやすいとは思いますが、それでも粉チョークで8種類、ベースレイヤーで3種類の製品がありますから、これを全部うまく使い分けられたら、もう立派なチョークマニアですよね。
ジムか岩かコンペか。外か室内か。気温、湿度、風速はどうか。指皮の残りはどうか。
そういった様々な状況から最適なチョークを導き出すためには、チョークのブレンドを試したいところ。
そんな魔法のようなアプリが、できてしまいました。
そして、Floの話。
このミキサーアプリを開発してくれたのはTOKYO POWDER AMBASSADORであるFlorian Murnig。様々な経験や伝説的な逸話を持つ国際ルートセッターであり、高難度のルートやボルダーを登る一流のロッククライマーです。

RX発売時のポスター
彼との最初の出会いは私のジムに彼が遊びに来てくれたときでした。ジムに掲示してあったチョークを鼻から吸う男性のポスターにかなり興奮して笑ってくれてました。初対面の時から、チョークのことを色々質問されたような記憶があります。
彼はチョークに対してすごく研究熱心で、私たちの製品や試作品についてたくさんのテストをしてくれたり、意見交換をしてくれました。
TOKYO POWDERとしてスポンサーすることになったのも、たぶん何かの話の流れだったと思います。とても自然な流れでしたね。
そんなFloがアプリの話を持ちかけてくれたのは、もう6〜7年くらい前だったでしょうか。
Floはクライミングも強いし、優しいし、イケメンだし、エンジニアで、プログラマーなのです。当時はRXとV3が出た頃だったと思います。
お互いとても忙しかったし、コロナもあったり、私生活にもたくさんの変化があったから、気がついたら随分と月日が経っていましたが、ついにアプリの原型が完成したとの報告をもらいました。
その後は被験者筆頭、誰よりも多くのクライマーに東京粉末チョークを調合してきた若宮京介くんにも声をかけて、ブレンドの細かいパラメーターを調整。紆余曲折を経て完成、リリースとなりました。
TOKYO POWDER MIXER APP
https://tokyopowder.dynamo.at/ja/

Developed by Florian Murnig
In collaboration with TOKYO POWDER and climber testers.
使い方をご紹介
最後におすすめの使い方を少し紹介しますね。
まずは設定画面を開いて、TOKYO POWDERの製品がすべて有効になっているか確認してください。
そしてミキサー画面で、いつも行く岩場やジムのシチュエーションを入力してみてください。
画面に表示された調合が、あなたの普段使いにおすすめのブレンドです。
表示された製品をそのまま試してみるのもいいし、近い感じになるよう自分なりに混ぜてみるのもいい。(手元に製品が足りなければ、設定で持っている製品だけに限定すればその中での最適な調合が提示されます。)
何度か試しているうちに、それぞれの製品の役割や、フリクションの構造が少しずつ見えてくると思います。
ようこそ、ここがチョークの世界です。
また、このアプリにはミキサーとは別にラボ機能も実装されています。
ラボ機能は、自分の好きなアイテムを好きな割合で調合し、メモと一緒にプリセットに登録できます。ミキサーで提示された調合をベースに、自分だけの調合へ進化させたり、SNSなどにアップしてそれを誰かとシェアすることもできます。
私も、みなさんが作成したクレイジーな調合を見て、実際に試して新しい経験ができるのが楽しみです!
LET'S MIX!!