製品が自然に与える負荷

私達の製品に使われる原材料は全て自然に還るもの、そして食品もしくは食品添加物レベルの限りなく人体の健康に悪影響を及ぼさないものを使用しています。岩場に残留されたチョークは、雨で流されイオン化されながら、土に染み込んだり川に混ざったりすることで、段々と元あった自然に吸収され微生物によって浄化されます。 → 原材料の循環システム：チョークの原料はどこからきてどこに向かうのか

大量に廃棄した場合にはその過程に多くの時間がかかります。もちろん、元々自然の岩場に無かったチョークが登攀行為によって付着しますので、自然への影響が無いとは言えず、オーバーユースによる大量のチョークの付着が長い年月続くことによって、自然環境に何かしらの悪影響を及ぼす可能性があることは否定できません。

クライミング人工の増加に伴い、消費されるチョークも増えることは確実で、私達が最適な製品を作らなければ、他国の製品がより多く使われます。そして、その場合、より自然への悪影響を及ぼしていく可能性があります。
私達の製品は自然への影響について常に考察し、より環境負荷の低いチョークの開発に力を入れています。自然への影響以外にも、昨今言われるチョーク跡の景観に対する悪影響も考えられます。落ちやすく、自然に還りやすいチョークはこの面でも優れています。

また、お取扱店ジム様にご協力頂き、粉塵濃度測定器を用いてクライミングジムの施設環境にて空気中にどのくらいの濃度でチョークが舞っているのかを測定して安全面での調査をしています。粉体が人体に与える影響については、その粒径と粉塵濃度が大きく関係しており、両方の側面から捉えることで安全性のレベルを把握することができます。


特に東京粉末の炭酸マグネシウムは最小粒径が凡そ2.2マイクロメートルと細かく、それ故に独自の摩擦力があるのですが、使用環境の粉塵濃度においては人体に悪影響が出る恐れがあります。現在の環境測定のデータではじん肺になり得るような濃度の観測は一度もありませんが、空気の循環設備が無い施設等でのよりハードな環境での測定機会を増やして、より確実なデータを観測して参ります。

室内でのご利用について

東京パウダーの原材料となる高純度炭酸マグネシウムは非常に軽質で、使用時に舞い上がる比率が必然的に高くなります。クライミングジムや室内ではチョークボールに入れての使用を推奨しています。そうでない場合は必ず施設スタッフへ使用の可否をお尋ね頂き、各施設の利用規則に従って下さい。