次の岩にはブラックも持っていこう

次の岩にはブラックも持っていこう

 

数多く存在するチョーク。
それぞれに相性や有効性があると思うのだけど、未だ理解しきれずにいる。



気候、温度、湿度、岩の状態、皮の状態、
それぞれが複雑に絡み合いその時有効なチョークを簡単に予測できない。


指先に全くチョークがのらない状況も有れば、
冷たい(または暑い)ホールドを触った瞬間すべてもっていかれる時も。
チョークはのっていても指先が滑る感覚のときもある。


「今は何がいいのか?」

理解は出来ずとも、その日のフィーリングは大切で。
ウォーミングアップを兼ねて、持ってきたたくさんのチョークの中から合いそうなものを指先にざっとつけ、ホールドを握りムーブを起こす。

v3、RX、ブラック、ピュア

これだという組み合わせを見つけたら、その日のメインとして使う。
良いと信じたものに、過去裏切られたことはない。

 





ある日を境に、たくさんのチョークを持っていくことをやめた。
意識的にではなく。

開拓サーキットにおいて荷物削減がてらチョークをひとつに絞ると、不都合ないことに気付いた。

いつの日も不安に感じさせない、
いつの日も信頼できるもの、
まさしくZEROTTの存在は大きかった。



試すこともやめた今、被験者失格かもしれない。

季節の変わり目、指先が乾燥しはじめたあるジムの日で、他人にかりたブラックがものすごく良く感じた。次の岩にはブラックも持って行ってみよう。

 

田嶋 一平

 

 

一覧に戻る